第1238回
借金
日本ではお年寄りは増えていく、
預金は減っていく、人口は減少していくうえで
税収を上げていくことはなかなか難しいでしょう。
日本の税収が37兆円に対して借金返済分、利払い分24兆円を引いた
13兆円が本来使える分です。
ですが、これでは借金が減りませんので、
ここから借金を減らすために
拠出しなければいけないのですが、それはできていません。
13兆円しか本来使うことができないのに
(借金返済をせず)81兆円使っているのですから、
13兆円で国家予算として組むことはできません。
2011年の国家予算としては削ったところで
75〜82兆円が計上されるでしょう。
そうなれば日本の借金はまた大きく膨らんでいきます。
では、この借金を減らしていくことができるでしょうか。
減らしていくにしてもすぐに効く特効薬はありません。
国が計画を立てて借金を減らしていく道筋を付けていかないと
どうしようもないでしょう。
減らしていくためには
消費税引き上げがいずれ実施されるでしょうが、
このときに引き上げるために
またばら撒きの政策を立てたら意味がありません。
国民も借金返済を真剣に考えないと、
日本の経済が破綻する道を進んでいくようになってしまいます。
借金を返すのには奇策はありません。
普通にお金を貯めていくにしても、
働いた収入の中から少しずつ貯めていくしかありません。
借金したなら、貯金があればその中から支払えばいいでしょうが、
なければ分割で支払っていくことになります。
国民一人当たりの借金は
赤ん坊からお年寄りまで含めた金額は現在692万円程度ですから、
この借金をどう払っていったらいいかが問題です。
国民の預金額が減っていって、日本の人口が減少していけば
一人当たり支払う金額が増えます。
また、赤ん坊にお金を支払わせることができませんし、
働けないお年寄りにお金を払ってくれといっても無理です。
逆に国は年金を支払わなければいけませんから、
国の財政は支出のほうが増えていきます。
<次回に続く>
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