中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1239回
破綻

働いている日本の労働人口が5000万人で、
日本の人口を約1億3千万人と考えると
働ける人で一人当たりの借金を支払う額は
692万円ではなくて1800万円になります。
この金額は日本が借金を増やしていく限りは膨らんでいきますので、
来年には2000万円程度まで増えているかもしれませんし、
近々そうなっていくでしょう。
あっと気づいたら3000万円まで膨らんでいっているかもしれません。
いかに大きな借金額かがわかります。
そうしないためにも、
なるべく早く日本は手を打たなければいけません。

普通の家庭で3000万円の借金があったら
どうやって返済していったらいいでしょうか。

払うにしても長期的な計画が必要です。
もし、払えなったら破産手続きを考えるかもしれません。
個人レベルでは破産は考えられるかもしれませんが、
国家はそういうわけにはいきません。
そうなったら国の経済が崩壊してしまいます。

日本の経済は破綻に向かっていっているとしたら、
個人ではどのように対処していく方法があるでしょうか。
よくいわれるのが海外の通貨での預金です。
外国通貨建て資産運用として海外への通貨に預金して、
金利を受け取るとともに、
日本政府の膨大な借金から円安になったときは
為替でも利益をうけることができます。

ですが、この計算は日本が破綻しない場合に計算できる数字です。

ロシア財政危機では各種の要因でロシアの財政が逼迫し、
債務支払い停止を経て
資本の流出、ルーブルの下落を見たロシア国内の経済混乱、
並びに、金融不安に伴う株価下落が起こりました。
物価は4年間で1800倍になりました。

もし、日本で財政危機が起こり
物価は数年間で1800倍になったとしたら、
1800倍でなくて100倍になったとしたらどうでしょう。
10万円の月給をもらっていた人は
1000万円もらって釣り合いが取れます。
ですが一本100円で売っていた大根だって
今度は一万円出さないと買えません。

日本の借金が1000兆円だったとしても、
その価値は百分の一の10兆円の価値になりますので、
国としては借金をゼロにしていくのは計算上はできます。
ですが、こうなれば日本は世界で経財破綻した国として
地位は大きく下がり日本の企業は大打撃を受けます。

外国通貨建てで預金していたなら、
預けた国の通貨が強くなればリスクヘッジができます。
この点では少し安心ができます。

ですが、日本の銀行預金や国債を買っていた場合は、
例え100万円預金していて
利子がついて200万円で戻ってきたとしても、
その200万円の価値は百分の一しかなくなっていれば、
2万円の価値にしかなりません。
100万円が2万円に目減りしたのと同じです。
そうなったら老後のために預金していたとしても、
計画が大きく狂っていくことになります。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2010年6月7日(月)

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