第1237回
国債
日本政府としては、景気が回復したら
消費税を引き上げて
借金を減らす方向に持っていきたいのでしょうが、
現実は厳しいのではないでしょうか。
日本経済は低成長していくことは可能かもしれませんが、
高度成長していける発展途上国のような経済からは
もう卒業していますので期待はできません。
また、借金を減らしていけるにしても
100年はかかるともいわれています。
自分の子供、孫まで借金を背負わせることになります。
ですが、これはまだいいほうでしょう。
このまま日本の借金が膨らんで日本では消化できず、
海外から多額の借金するようになるかもしれません。
日本ではこれから老人が増えていきますから
貯蓄を切り崩して使っていくようになるでしょう。
また、貯蓄する金額は不景気を背景に少なくなってきています。
日本国民の金融資産も目減りしています。
現在日本では借金の95%を国民が国債を購入しています。
海外が購入しているのは5%程度です。
このまま借金が膨らんでいくと、
早ければ今後5年程度で
海外に国債を購入してもらわなければいけない状況にも
なっていくかもしれません。
資金を国債に充てようとすると
国債の金利を上げないと消化できなくなっていきます。
金利を上げないと市場からお金を集めることはできません。
1000兆円に対して1%の利子を払うなら10兆円になります。
日本の税収が37兆円ならば
ここから10兆円引けば27兆円です。
ですが、この中には借金返済が入っていませんので、
借金返済分、利払い分だけでも
少なくとも現時点でも最低24兆円は必要です。
残るは3兆円です。
また、81兆円の予算を組むのであれば
54兆円の国債を発行しなければいけない計算になります。
<次回に続く>
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