第1234回
恒大地産
民営デベロッパーで、広東省を地盤に経営規模を拡大し、
現在は全国24都市で事業を展開している、
中国の不動産デベロッパー大手である恒大地産(コード:03333)の
2009年12月本決算では2009年に入って大きく販売を伸ばし、
売上高が前年比で58.7%増、純利益が99.4%増と
大きく伸びていました。
2009年6月中間決算では前年同期、
高額物件の引き渡しが多かった反動で売上高が減少し、
採算性も悪化し粗利益率は3.8ポイント低下し、
営業利益率が40.1%から23.0%に悪化し減収減益となっていました。
恒大地産は1〜11月の不動産販売額(成約ベース)では
262億7000万元、
販売面積が498万3000平方メートルに達していました。
同社の許家印・会長は6月に
通期目標額を年初に設定した238億元から
300億元に上方修正していましたが、
2009年の不動産販売額は前年比402.3%増の303億元に達し、
通期目標の300億元を上回っていました。
2009年6月中間決算より収益は大きく回復してきています。
中国房地産信息集団が発表した
今年1〜3月期の不動産販売ランキングでは
万科企業(コード:200002)が販売額145億元で首位となっており、
2位は恒大地産となっていました。
今回のランキングでは、
地方都市での販売を強化した恒大地産の躍進が目立っており、
恒大地産の販売面積は130万平方メートルで業界首位となり、
売り上げの9割以上を地方都市の物件が占めていました。
2位は万科企業で118万平方メートルとなっていました。
<次回に続く>
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