第1233回
ここからの投資
ですが、この事態を受け
7日には欧州単一通貨ユーロ圏16か国の臨時首脳会議が
ブリュッセルで開かれ、財政危機に直面するギリシャへの
総額1100億ユーロ(約13兆円)の協調融資実施を承認するとともに、
金融不安の拡大に歯止めをかける措置として、
新たな「安定化基金」の創設で一致しています。
また、欧州連合(EU)は9日に
ギリシャに端を発し世界の金融市場の安定を脅かしている問題で、
新たなソブリン危機を防ぐため
総額7500億ユーロ(約89兆円)を準備することで合意しました。
資金はユーロ加盟国の救済に使われます。
この金額には、ユーロ圏諸国による4400億ユーロの融資資金や
600億ユーロ規模の緊急基金のほか、国際通貨基金(IMF)からの
2500億ユーロが含まれています。
10日の日経平均株価、香港株式市場は
これを好感して上げていました。
では、ここから市場はどう動いて
投資家はどう対応していったらいいのでしょうか。
ギリシャ財政問題で
ギリシャが破綻することは(避けられる)ないでしょう。
ですが実際の経済の流れを無視して
今後も市場は不安定に動いていくでしょう。
アメリカの投資家、ウォーレン・バフェットは、
『株価が下げているときは、
鴨がねぎを背負ってやってきたようなものだ』
と、いっています
ピンチはチャンスであり、
そのピンチにいかに対応するかでその後が大きく変わることは
歴史が証明しているともいっています。
今回のギリシャ財政問題にからむ
ソブリンリスク(国家の信用リスク)で
市場はしばらく乱高下していくでしょう。
ですが、不安が払拭される道筋が見えてくる、一歩手前になったら
市場は先取りして回復していくでしょう。
下げている間は安値買いのバーゲンセールと考えていいでしょう。
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