第1229回
中国雨潤食品集団
江蘇省南京市を拠点に
「雨潤」「福潤」「旺潤」「大衆肉聯」の
4ブランドで豚肉製品を販売している
肉加工大手企業である中国雨潤食品集団(コード:01068)の
2009年12月本決算では
原材料価格の下落に伴う利益率が改善したほか、
政府からの補助金収入や工場買収に伴う
負ののれんも利益を押し上げ、
売上高が前年比で6.5%増、純利益が53.4%増と
増収増益となっていました。
2009年6月中間決算では
売上高が前年同期比で3.5%減ながら
純利益が36.9%増と減収増益となっていました。
中国雨潤食品集団の親会社である
雨潤集団の祝義材・会長は
2009年末時点のグループ全体の食肉解体能力が2500万頭を突破し、
世界首位となったと発表しています。
今後、政府による解体業者の統合で
小規模な事業者が淘汰されれば、
大手である同社にとって有利になってきます。
川下製品の価格交渉力が改善していけば
収益でも伸びていきます。
ただ、収益が伸びてきているために
株価でも2009年11月27日の17.74香港ドルから上げてきています。
経営陣は買収などを通じて
生産能力の拡大させていくとしており、
株価も長期的には上げていく可能性があります。
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