第1230回
上海万博関連銘柄
上海のタクシー・物流事業者である
上海錦江国際実業投資(コード:900914)の
2009年12月本決算では
国際金融危機のあおりで低温物流部門の売り上げが大きく縮小した、
配当収入の減少や関連会社の業績悪化で
投資収益が減少したことで、
売上高が前年比で4.5%減、純利益が16.6%減と
減収減益となっていました。
同社の2009年本決算予想では
関連会社の業績悪化等で投資収益が減少したことで
減収減益予想となっていましたので、
予想どおりの結果になっています。
同社は低温物流事業の強化するため、
低温物流業で国際的に知名度の高い企業を
戦略投資家として受け入れていくとしています。
また2010年の上海万博を契機に
国内外で市場開拓に力を入れていきます。
2010年は収益でも回復していくでしょう。
中国のホテル最大手である
上海錦江国際酒店集団(コード:02006)の2009年12月本決算では
世界不況や新型インフル流行の影響で
上海を訪れる外国人観光客が減少したことで
売上高が前年比で2.4%減、純利益が56.0%減と
減収減益になっていました。
2009年6月中間決算でも
高級ホテルの客室稼働率、平均客室料金が大きく低下し、
売上高が前年同期比で8.4%減、純利益が38.8%減と
減収減益になっていました。
上海万博は2010年5月1日から10月31日まで
半年間にわたって開催します。
主催者の上海万博組織委員会は
来場者数が7000万人に上ると予測しており、
万博開催期間中のホテル宿泊客は1日平均およそ50万人に達します。
5〜6月の宿泊予約はすでに満室となり、
宿泊料金は2月比で約2割上昇しています。
同社は2010年の上海万博をにらみ、主力ホテルをリニューアルし、
新錦江大酒店の改修を終えています。
同社は「万博銘柄」として物色されていく可能性があります。
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