第1217回
SOHO中国
北京の不動産デベロッパー大手である
SOHO中国(コード:00410)の2009年12月本決算では
売り上げ計上面積および販売価格が大きく上昇したほか、
北京市中心部の大規模再開発事業、
天安門南(前門)プロジェクトの再評価益を計上したため、
売上高が前年比で137.5%増、
純利益が727.0%増と大きく増収増益になっていました。
同社は2009年に4件を買収しており
買収額は合わせて106億元となっており、
北京と上海の中心部に位置する74万平方メートルの商業物件用地を
自社の保有地に追加しています。
SOHO中国の潘石屹・会長は
北京と上海で不動産の買収を今後も行っていくとしています。
2010年も収益では堅調な伸びが期待できますが、
中国の温家宝・首相は
全国人民代表大会(全人代)閉幕後の会見で、
現在の経済政策を継続する方針を示したものの、
政府がインフレ抑制に動くとの警戒感が強く、
銀行の預金準備率が近く引き上げられ、
その後も数回にわたり上がると予想されていることも嫌気され、
先週半ばの同社の株価は4.400香港ドル前後で動いていました。
また、配当利回りでは5%強で推移していました。
SOHO中国は2009年本決算で0.200人民元の配当を出します。
権利落ち日は5月3日となっていますので、
5月2日までに同社株を購入しておけば
配当を受け取ることができます。
北京の不動産開発大手の
ベイジン・キャピタルランド(コード:02868)は
2009年12月本決算で0.1100人民元の配当を出しますが、
権利落ち日は3月19日でしたので、こちらは権利落ちしています。
もし、SOHO中国が今後も成長していくと見て
5月2日までに同社株を4.400香港ドル前後で購入しておけば
購入株価に対して5%強の配当を受け取れます。
2009年本決算内容を見て割安感がある不動産企業には、
購入を検討して見るのも一考です。
不動産市場は長期的に成長していきます。
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