第1214回
売り時
また、北京市が不動産引き締め策発表したあと、
広東省も不動産市場の管理を強化すると発表しています。
このほか、南京市(江蘇省)が融資規制の厳格化、
成都市(四川省)が未開発用地に対する懲罰措置などを
相次いで発表しており、
地方政府による引き締めの動きは今後さらに拡大していきます。
これだけ見ると
不動産市場が今後低迷していくようにも受け取れます。
では、これで不動産市場がずっと低迷していくかといえば
そうはいかないでしょう。
ただ、しばらくは不動産企業の株価は預金準備率引き上げを受けて
安くなっていく可能性はありますが。
ですが、ここから大きく下げていくことは考えにくいと思います。
また、ここで売却を考えるのではなくて、
大きく下げていったら
追加購入を検討していける相場展開と見ています。
ただし、下げたとしても
サブプライムローン問題で下げた0.950香港ドルのような
過去の安値に戻ることはありません。
現在の適正株価より下げていったら
買いが検討できるということになります。
では、適正株価はいくらかといえば
市場の流れを見ていかないと出せませんが、
チャートから最安値近辺、または最安値より下げていったら
購入のチャンスとなる可能性があります。
中国では所得の向上とともに
不動産を購入していく個人は増えていきます。
長期的に成長していくのが不動産市場です。
不動産企業の株価も不安定要素が消えていけば
再度大きく上げていくようになるでしょう。
香港株式市場が盛り上がっていけば
割安感が出てきていた不動産企業の株価も上昇していくでしょう。
そうなっていったときに初めて売却を検討していきます。
同社の株価でも5香港ドル、6香港ドルまで
上昇していってもおかしくはありません。
10000株購入していたならば、
2000株を売却すれば投資資金を回収していくことができます。
4000株売却すれば投資資金の2倍を手に入れることができます。
そのほかに6000株をただで手に入れることができます。
(次回に続く)
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