第1207回
元気の良い国
最も世帯数の多い階層で手元に200万円あったとして
老後資金といえるでしょうか。
どこまで食いつないでいけるかが勝負のような額です。
また、高齢者に子供がいれば
子供から援助をもらっている家計もあるでしょう。
今度はその分子供は貯蓄できませんので
子供の貯蓄率が下がることになります。
また、国からの生活援助を受ける世帯が増えれば
国民が納める税金額が増えます。
どこまでいっても暮らしは楽になりません。
こんなときに国民に向かって
お金を使ってデフレから脱却しましょうといっても、
国民はこの先自分の生活がどうなるのかわからないのに、
気前よく使っていくことはできないでしょう。
若い人でも老後に備えて一生懸命貯蓄をする人が増えていますが、
自分の身は自分で守るという観点から見れば
当然の対抗処置でしょう。
円高・雇用不安・デフレなど生活不安要素が渦巻いています。
では、世界の国が全部日本のように暗いかといえば、
逆に明るい国もあります。
元気の良い国としては、中国・インド・ベトナム・ブラジルなどは
2010年以降も引き続きの高い経済成長率が見込まれています。
100年に1度の危機も、その終焉を迎えつつあり、
2010年以降は本格的な復活をしてきています。
10年20年先を見据えた長期運用で
世界の経済成長のもとに財産を育てる人にとっては
暗い道のりではなくなっています。
長いスパンで眺めると
右肩上がりでしっかり成長を続けていける国があります。
結果的には右肩上がりでしっかり成長を続けていきます。
このような国に投資して利益が出れば、
日本の国民は
利益の中から使っていこうという気にもなるでしょう。
消費が盛り上がれば国のほうとしても税収が増えていきます。
また、株式売買の中からも税収が増えていきます。
日本の投資家が海外の市場で利益を上げていくことで、
日本の活性化にも繋がるようにしていくことができます。
世界の経済や株価は、歴史を振り返ると
世界全面安の年もあれば世界全面高の年、
あるいは国によってプラスだったり、
マイナスだったりの年などを繰り返してきました。
今後もこのようことは必ず起こってくるでしょう。
何か問題があって株価が急落したようなときには、
それを怖がるのではなくて
逆に安く仕込める時期がきたと考えられる投資家は
産を増やしていけます。
短期運用で目先の値動きに左右されるのではなく、
ライフプランに合わせてじっくりと
長期運用の姿勢で取り組んでいく方法もあります。
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