第1174回
所得
2009年冬のボーナスでは平均支給額は
前年同期比13.1%減の65万9864円で、
7年ぶりに減少していました。
1970年の調査開始以来、減少幅が過去最大となったほか、
産業ごとの増減率も初めて全業種がマイナスになっています。
今後は所得減少により、
個人消費の不振に拍車が掛かるのは確実となっています。
サラリーマンの平均年収の推移では平成9年は467万円でしたが、
その後年々減ってきており
平成18年は435万円まで減少しています。
民間企業で働くサラリーマンやパート従業員の
平成19年の平均年収は437.2万円で、
昨年の434.9万円に比べ2.3万円増加し、
9年連続で減少していた民間給料に歯止めがかかっていますが、
ピーク時の平成9年の467万円に比べると
まだまだ低い水準で増加に転じたとはいえ、
年間2万円ほどの額ですので、給料アップの実感は乏しい数字です。
また、平成19年前後からの
サブプライムローン問題に端を発した米国経済の後退、
大手証券会社リーマンブラザーズの経営破綻などで
世界経済は停滞しました。
日本企業もこうした影響を大きく受けています。
企業は厳しい国際競争とコスト競争で、
こうした中、真っ先にカットされるのが人件費であり、
人員削減です。
平成19年は増加に転じたサラリーマンの年収ですが
こうした局面が続く限り、給料の増加は見込めません。
日本は所得が増えるどころか減ってきています。
日本人はドンドン貧乏になっていっています。
一方、一人ひとりの個人所得では少ないものの、
中国ではこれからも毎年所得が増えていきます。
どちらが幸せ間を味わうことができるかといえば中国人でしょう。
これから本格的に高度成長していける国が中国です。
そのような国の企業に投資していくことで、
短期投資でも長期投資でも利益を出していく投資ができます。
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