第1146回
成長
2009年5月失業率はアメリカの失業率が9.4%で
日本の失業率は5.1%となっています。
ですが、日本とアメリカでは失業者のカウント方法が違っており、
アメリカでは一時帰休者や求職中の学生も
失業者としてカウントしますが、
日本では失業者としてカウントしないので
日本のほうが低くカウントされています。
2009年末の失業率ではアメリカの失業率が10%、
日本の失業率は6%程度になる可能性が大きいでしょう。
では、中国が2009年国内総生産で8%成長していったら
それだけすごいことになると見るのも考え方に偏りがあります。
8%程度成長していかないと
中国国内での失業者解決にならないのと、
長期的に成長していくには
2009年に8%程度成長していく必要があります。
どこの国も一長一短があって、問題を抱えています。
問題をいかに解決していくのか、
将来どのような成長ができるのかを
投資では見ていく必要があります。
また、日本の経済が回復していくには
輸出が伸びていく必要があります。
2008年日本の貿易相手国で
輸出で一番大きな取引国は米国でシェアーは17.6%、
2位が中国で16.0%となっています。
輸入では中国が18.8%、米国が10.2%と逆転します。
輸出入でどこまで経済が回復していくかが、
日本の経済回復での勝負でもあります。
日本で怖いのが
どこまで経済が落ち込んでいくかが分からないことです。
また、回復したとしても
もう大きく成長していくのは難しいということは
国民が感じていると思います。
大きく伸びていけると感じるのであれば、
多少不況になったとしてももっとお金を使っているでしょう。
成長したとしても低成長で伸びていければ御の字です。
日本の隣の国、中国を見てみるとこれから成長が期待できます。
日本がゼロ成長から抜け出せるかどうかというときに、
中国は8%成長を目指します。
株式投資を考えるにしても
どちらの国の株式市場の企業に投資したほうがいいか
検討がつくのではないでしょうか。
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