第1145回
国内総生産
2007年の日本の国内総生産(GDP)は4.38兆米ドルです。
中国の国内総生産は3.35兆米ドルでした。
2008年の日本の国内総生産が4.66兆米ドル、
中国の国内総生産は3.67兆米ドルとなっています。
2009年予想では、日本と中国の国内総生産が逆転して
中国が第二位となる可能性が大きくなってきました。
国内総生産では現在日本がアメリカに次いで第2位ですが、
日本は中国に追い越されて
第3位に転落していくことは確実です。
そういう数字が出てきたら日本人はどういう反応を示すでしょうか。
中国の人口は日本の10倍いるのだから
1人あたりにすればまだ10分の1だと考えるのか、
だとしても何の解決にはなりません。
また、中国の目標は日本と比較することではなくて、
今後はいつアメリカの国内総生産に追いつき、
追い越していくのかが目標となっていきます。
そのような国が中国で、
その国の株式市場に投資をしているというのが現実です。
私が中国株投資を始めた1994年頃は
中国がいつ崩壊するのかという本が売れていました。
あまりに一方的な見方で、
現実を直視した内容ではありませんでした。
悪意を持って中国を見ているしか考えられませんでした。
そのようなときに
中国に対して適切な見方をしている人が邱永漢さんで、
私自身も自分の考えに
自信をつけさせてもらった時期でもありました。
正しく世の流れを見ていくのに現実の姿、
経済の流れを見て投資を判断する必要があります。
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