第1144回
高付加価値
今の日本の現状を打破するには、
毎日の格安スーパーのチラシを見て安いものを探すより、
自分に付加価値のある職を見つけ高い給料を得るようにしていく。
農業だったら高くても消費者が買ってくれるものを作る、
日本のりんごやイチゴにしても
一部の商品は中国に出荷し、高い価格で売られています。
これに日本の企業が、
日本特有の勤勉さで高付加価値のある製品を
海外で売れるようになれば日本の経済も上向いていくでしょう。
ですが、高付加価値のある製品を作ったとしても
すぐにまねをされて類似品が出てくるでしょうが、
それを上回っていく製品を供給していく限りは
日本は優位に立てます。
日本人は勤勉で高付加価値のある製品を作っていける国です。
今の世界の不況を逆手にとって、
いいものを世界に売り出していけば
日本の企業のイメージも上がるし、企業収益も向上していきます。
株式投資にしても
いまの中国の投資家は長期での投資で利益を出していくというより
短期売買で、極端にいえば1日の売買で
いかに利益を出すかという投資を行っている人が多いですから
まだまだ未成熟な投資方法で行っているとも見えます。
日本でもディトレーダーを行っている人も多いですから、
未成熟な投資方法ともいえませんが、
投資ではなく投機色が強い売買です。
ここから中国株投資でいかに利益を出せるか、
投資方法も投資家によって千差万別ですが
投機色を抑えて投資を基本に行っていくことで
利益を出していく投資ができるように思えます。
では日本がここから大きく伸びていけるかといえば、
伸びていったとしても
高い伸び率で伸びていくことは難しいのではないでしょうか。
先進国となった日本の所得が上がっていくには
よほどいい商品、社会に必要とされる
付加価値のある製品を生み出していく必要があります。
それに比べ発展途上国の所得が上がっていくスピードが
速くなっていきます。
発展途上国の所得はまだ低い上に、
これから成長が見込めれば
その国の所得が伸びていくのと同じかそれ以上伸びていきます。
中国では10%前後は無理ですが、
2009年の国内総生産(GDP)成長率を
8%にまで持っていこうとしています。
では日本はどうかといえば、
マイナスは回避できたとしても0〜1%成長できれば
いいほうかもしれません。
まちがっても5%以上ということは考えられません。
国内総生産でも8%成長していく国と、
0〜1%成長国とでは
どちらが利益を出す投資ができるか常識でも分かるでしょう。
ですので、中国株投資は利益を出しやすいと見ていいでしょう。
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