第1106回
2008年12月本決算
同じ業種の中でも収益が伸びている企業、停滞している企業、
収益を落としていく企業でも明暗が分かれているのが
不動産企業の中で見ることができます。
また、2008年12月本決算の収益の予想がよめない業種でもあります。
上海の不動産デベロッパーである
上置集団の2008年6月中間決算では
売上高が前年同期比で218.3%増、純利益が248.3%増と
純利益は3.5倍と大幅に増益となっています。
主力の不動産事業の他に
有料道路、製紙の3事業を手がける
広州市政府系の投資会社である越秀投資の2008年6月中間決算では
売上高が前年同期比で33.3%増、純利益が11.6%増と
増収増益となっています。
上置集団、越秀投資とも
2008年12月本決算では増収増益をも見込めますが、
他の情報では増収減益という予想もあり、
2008年12月本決算では実際どうなっていくのか先が読めません。
ほかに中国政府系の不動産デベロッパーである中国海外発展は
2008年の不動産販売額が
前年比19.3%増の266億1000万香港ドルに達したと発表しています。
2008年12月本決算でも堅調な伸びが期待できます。
また、1月の不動産販売額は
前年同月比で60.0%増の12億200万香港ドル、
販売面積は149.7%増の16万平方メートルとなっており
今年も堅調な出だしとなっています。
不動産企業で見れば
2008年12月本決算の内容を確認して投資を検討できるでしょう。
また、石油採掘用機械メーカーである山東墨龍石油機械が
2008年12月本決算を発表しましたが
国内石油大手との提携強化や新製品の投入に加え、
海外での積極的な市場開拓が伸びて、
売上高が27億5900万元で前年同期比62.2%増、
純利益が52.7%増と伸びていました。
今後も収益が伸びていけそうな企業には投資を検討できるでしょう。
そのためにも今は2008年本決算を見ていく段階です。
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