第1099回
ニューヨーク株式市場の影響
1月26日のニューヨーク株式市場は
欧州でバークレイズ(BARC LN)が、
規定を大幅に上回る十分な資本があり、
追加増資の必要性を否定したこと、
オランダ政府がINGグループ(INGA NA)のリスク資産に対して
保証を提供すると発表しました。
また、12月中古住宅販売が前月比+6.5%、
12月景気先行指数は+0.3%と
いずれも予想外のプラスとなったことを受け上げて引けています。
ダウ平均は前日比38.47米ドル高の8116.03米ドルとなっていました。
1月27日の日経平均株価はニューヨーク株式市場が前日上げたこと、
経済産業省が一般企業にも
公的資金による資本注入制度を導入すると発表したことで、
企業の資金繰りが改善するとの期待感につながり
日経平均は378円高の8061円と上げて引けていました。
香港株式市場、中国本土B株市場は旧正月で休場でしたので
売買はありませんでした。
休場でなければニューヨーク市場の情報で
香港株式市場は上げていた可能性が大きかったでしょう。
ではその後も両市場が上げていくかといえば、
これからアメリカのバラク・オバマ大統領が
いろいろな政策を打ち出してくるでしょうが、
そう簡単にはアメリカ経済は立ち直りませんので、
悪いニュースもでてきます。
これを受けてニューヨーク株式市場も大きく上げたかと思えば
大きく下げるようなときが、これから本格的にでてきます。
香港株式市場もニューヨーク株式市場の影響を受けながら
変動していきます。
これから香港株式市場でも
各企業の2008年12月本決算が発表されてきますが、
本決算で収益が伸びている企業で
これからも伸びていける企業であったなら、
香港株式市場の株価全体が大きく下げたときに、
連れ安して下げていったなら
安値で購入できる絶好のチャンスのときです。
自分の持ち株の株価変動を気にするだけでなく、
チャンスを物にできるかどうかの分かれ目でもあります。
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