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第1093回
損のない投資
日本では平等主義が幅を利かせて、
お金のあるところからとって
ない所に回して公平にしようという考え方も強くあります。
ですが、お金持ちほど税金も多く払っていてくれるからこそ
日本の経済も回っています。
例えば日本のトヨタ自動車が、
今後日本の税金が大きく上がって負担に感じ
経営を圧迫しすぎると判断して
本社を日本以外の国に移動したとしたら、
日本の国には税金が入ってきませんから大変になります。
トヨタ自動車は2009年３月期の連結決算で
営業赤字に転落する見通しになりました。
営業損益は従来予想の6000億円の黒字から
1500億円の赤字に陥る見込みで、1941年３月期以来初めてです。
2008年３月期の連結営業利益では
２兆2703億円で過去最高を記録していましたが、
この１年で営業利益は２兆4200億円も落ち込みます。
仕事が少なくなった分
従業員も削減されていく可能性が出てきますし、
給料でも高くしていくことができません。
市場が回復しないと業績も回復していかないでしょうが、
この時期に売れる車の開発、次世代の車（環境技術等）の開発で、
他の企業とは差別化して、
成長していけるチャンスの時期でもあります。
トヨタだけが苦しいのではなく、
自動車業界の企業全体が大変な時期です。
ここをピンチと考えるのではなく
チャンスと考えて対処できる企業が
ピンチ後、伸びていく可能性が大きいでしょう。
投資でも現在、購入した株価より下げている
企業の株をもっている投資家が多いでしょう。
ですがここからが投資でも勝負です。
私自身の投資では
銘柄入れ替えはほとんどしていませんが、
買い増しのチャンスだと見て行動しています。
2009年に入り１銘柄買い増ししました。
購入した次の日に８％値上がりしましたが、
それが良かったかといえば喜んでばかりはいられません。
なぜかといえば、ここから安値を更新していったなら
再度追加購入を考えているからです。
つまり株価は上がったのはうれしいことですが、
上がってしまったら安く購入できなくなります。
株価が上がってもうれしいが、
下がったほうが本当はもっとうれしいという変な状況が生まれます。
どちらに転んでも投資家にとって損のない投資ができます。
また投資の仕方でも悪い方向に向かってはいません。
今後投資した企業の収益が伸びていけば
間違った投資の仕方とはいえません。
今後トヨタ自動車が最悪期を脱して再度成長していけると思えば、
投資が検討できます。
あとは株価を見ながらいつなら安値で購入できるか、
検討するだけです。
また、トヨタ自動車の他の自動車企業が成長していくと思えば
そちらの企業への投資が検討されます。
投資できる企業とそうでない企業の
入れ替えが考えられるのが今の株式市場です。
株価が安い今、投資でもチャンスが広がってきています。
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