第1022回
相手をよく確かめる

株価が下げていっているときに投資するには勇気が必要です。
また、今後もっと株価が下げていったならどうしょうかという
恐怖心が生まれます。

では何で恐怖心が生まれてくるかといえば、
株式市場で起きていること、
投資した企業への知識が少ないからです。

まずはじっと見つめて内容を把握するところから始まります。

例えば、結婚しようかどうしようか、
相手がいたらいろいろな角度から見ていくでしょう。
どんな仕事をしているか、相性が合うかどうか
見通してから決めていくでしょう。

見合いならもっとわかりやすいでしょう。
相手がどんな人か、どんな家庭で育ってきたのか、
結婚できる相手として合格かどうか
自分の人生を左右するような出来事です。
真面目になって考えるでしょう。

投資する企業でも同じようなことがいえます。
たんに株価が上がっていきそうだとか、
周りの情報で上げていくと言っているから、
いま中国株が上がってきており
今後大きく上がっていきそうだからなどと
他人任せからの知識だけで投資を考えていくとしたなら
最初から利益を出していける企業に投資したとしても
利益は出せないでしょう。
単に儲けたいというだけの強欲だけで投資をしたなら
株価の値上がり値下りに振り回されて翻弄されるのが落ちです。

同じ企業に投資した場合でも
利益を大きく膨らませていける人と損をする人がいます。

まずは自分の目で見て考え投資できる企業かどうか
判断することから投資は始まります。

結婚する相手に対してよく相手を見ていくことが必要ですが、
中国株の企業に対しても同じようなことがいえます。

ましてや自分が一生懸命に稼いで貯めたお金での投資です。
お金を安易に運用して
利益がでればいいというような気持ちでいたなら
自分で稼いだ大切なお金をどぶに捨てるようなものです。
投資する前から結果が見えています。

結婚するにしても相手をよく知るところから始まります。
投資する企業に対してもまずは中身をよく確かめてから
投資するに値する企業なのか、見極める作業から始まります。

投資するにしてもその企業に対して長期投資ができるのか、
または短期で投資していったほうがいいのか、
ある程度頭の中で方向を決めてから
購入をしたほうがいいでしょう。

ですが、長い間には投資の仕方でも変わってきます。
短期で投資していくつもりだったのが、
成長性が高かったために長期に乗り換える、
長期投資のつもりだったが成長性が鈍いので短期で売却する、
というように切り換えていく作業も必要になってきます。

結婚したとしても
毎日笑顔で100点満点で暮らしていけるわけではありません。
長い間にはけんかもすることがあるでしょうし、
相手の長所、欠点も見えてきます。
そこでどう対処していくかによってその後が決まります。

株は購入したら終わりではなく、そこから初めて付き合いが始まり、
その企業の長所、短所がよく見えてくるようになります。