第1018回
チャイナ・レアアースの2006年12月本決算
ハイテク製品に幅広く使用されるレアアース製品と
耐火製品の生産販売を行っている
チャイナ・レアアースの2006年本決算では
売上高が前年比で34.0%増、純利益が60.7%増と伸びていました。
・2006年12月本決算
売上高 --- 10億3100万香港ドル 前年比 34.0%増
純利益 --- 2億900万香港ドル 前年比 60.7%増
EPS --- 0.18香港ドル 前年比 36.36%増
期末配当 --- 0.04香港ドル
権利落ち日 --- 5月25日
業績は順調に伸びています。
チャイナ・レアアースの株価が2.00香港前後の時には
2006年本決算前のPERは15.15倍でしたが、
4月19日の発表後は収益が伸びていますので
PERは11.1倍まで上がってきました。
チャイナ・レアアースは3年程度かけて
高付加価値製品の売上構成比率を上げていく予定で、
比率では現在の7.5%から25%まであげていきます。
チャイナ・レアアースは第913〜914回の記事でも取り上げています。
(企業内容はこちらの記事で見てください)
日本では稀土に対して
販売した製品から稀土を取り出して再利用できる企業に
注目が集まっています。
では、実際に稀土を発掘できる国で代表格といったなら中国です。
中国は全世界の埋蔵量の80%を保有しており、
地表近くに鉱物が存在するために低コストで、
良質のものが採掘できます。
中国は石油などは自国だけの増産では間に合わず
純輸入国となってきましたが
稀土だけは中国国内でいくらでも掘り出すことができます。
今後の投資を考えていくうえで
これからは資源を持った企業が
日の目を浴びていくようになるでしょう。
稀土に関しては中国は世界の中でトップクラスです。
このような企業は分散投資して
投資できる企業の中の1社に入れていってもいいかも知れません。
ただし、あくまでも分散投資していける企業の中の1社です。
中国企業では業種によっても
これから大きく伸びていける企業が多くあります。
不動産企業もそうですが、
ガス企業などもこれから発展していく段階です。
投資でも分散投資しリスクを軽減していきながら
投資できる企業を選択していくことが必要です。
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