第1017回
墨龍石油機械の株式配当権利落ち日から
2006年本決算で株式配当として40割無償を発行しました。
権利落ち前の4月20日の終値は5.95香港ドルでしたが、
権利落ち日の4月23日の株価で権利落ち価格は1.190香港ドルでした。
山東墨龍石油機械の最低取引株数は4000株ですので
株数でも5倍の2万株に増えることになります。
ただし、権利落ち後は株価も五分の一になっています。
始まり値では権利落ち価格の1.190香港ドルに対して
2.500香港ドルから始まりましたが、
この評価はあまりにも高すぎます。
結局その後は株価でも1.400〜1.700香港ドルで動いています。
終値は1.410香港ドルとなり、
株価修正後金曜日の株価の5.95香港ドルより調整して
権利落ち価格は1.190香港ドルから18.49%上げて引けていました。
権利落ち日は4月23日でしたが、
新株の支給日は未定となっています。
通常は権利落ち日から新株が発行されるまでに
1ヶ月〜1ヵ月半程度の時間がかかりますので
市場では山東墨龍石油機械の株が品薄状態となります。
市場では大幅な無償分割企業に対して
需給関係の改善が期待できるとして、買いが入り
短期的に株価が上昇する可能性があります。
もし、売却単位株数である4000株を購入していたら
1万6000株が投資家の手に入ってきますが、
新株が発行されるのは未定となっていますので、
手持ちにある4000株だけ売却することができます。
権利落ち後に株価が急騰し売却したくなるような場合でしたら
売却できる株数は手持ちの株数だけの4000株ですが、
投資資金を回収したいのであれば売却して
投資した金額を少なくしていく事もできます。
このような投資の仕方も考えられます。
山東墨龍石油機は
事業拡大を行っていくために現預金を投資に回し
銀行からの融資を受けていますので
負債比率は高くなっています。
ですが、同社は
過去5年間の売上げでの年平均成長率は50%を超えてきており、
昨年は中国の高成長トップ企業100社の中に選ばれています。
収益は順調に伸びていますので長期投資でも魅力がある企業です。
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