第1019回
中国を知る
中国株投資を始めるに当たって、
はたして中国企業に対して投資ができるかどうか、
疑問が頭に浮かびます。
このような答えに対しては
まずは中国株と世界の投資事情の変化を知っていくことが
投資家には必要です。
2000年以前から
中国は崩壊するという記事を書いている本が売れていました。
内容は、中国は・・・だから崩壊する、だから中国はもうだめだ、
という内容の記事です。
また、最近の記事でも、
中国はもういけない、崩壊が目の前に差し迫っている、
などと抽象的な記事を書いているところがありますが、
では実際はどうなのか、
現実を確かめるところから見て行かないと話が前に進みません。
テレビ番組でも中国国内の地方から出稼ぎ労働者が出てきて
職にありつけない姿が放送されていました。
確かに一部ではそのとおりです。
ですが、地方から出稼ぎできていた人が利益を手にして
家に送金して潤っている家庭もあります。
また、事業で成功した人もたくさんいます。
そのような人と、
出稼ぎ労働者で仕事を探してもなかなかありつけない人を比べたなら
雲泥の差があります。
中国では人手不足が深刻になっている零細企業があります。
人手を確保するために
旧正月に田舎に戻っていった人に対しボーナスを半分支給して、
残った半分のお金は旧正月に会社に戻ってきた人に支給する、
といった企業もでてきました。
ですが、実際は田舎に戻った人が
その企業に誰一人として戻ってこない事も起こっています。
他の企業がもっと条件のいい給料を出せばそちらに移っていきます。
零細企業にとっては痛手です。
給料でも弾んで出さないと
人手が足りなくなっている企業もあるのです。
では日本の投資家がこのような実情を知っているかどうかといえば、
一部の人は知って入るでしょうが、
テレビを見て
中国では田舎からでてきた人が
なかなか就職先を見つけることができないんだんなあ
ということだけで判断したとしたなら
正しい眼で中国の実情を理解できません。
では日本の実態はどうでしょうか。
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