第1014回
中国人寿保険の2006年12月本決算
中国で生命保険業界最大手である
中国人寿保険(コード:2628)の2006年本決算では
経常収益が前年比で50.0%増、
純利益が114.4%増と伸びていました。
個人向け生保商品が26.7%増、団体向け生保商品が31.9%増、
傷害・医療保険が2.1%増となったほか、
A株市場で純投資収益が49.5%増、
投資資産規模は38.9%増と
投資収益の拡大と保険料収入の伸びで
114.4%の増益となっていました。
投資利回りでも0.41ポイント上昇し4.27%となっています。
中国人寿保険は2003年12月に上場した企業で、
2004年5月には3.80香港ドルだった企業です。
2006年12月には18香港ドル台だった株価が
2007年1月に同社がA株式市場にも上場した際は
28香港ドルまで上昇しました。
その後2007年3月には
一時18香港ドル台まで下げたことがありましたが、
好業績が予想できることから株価は上がってきています。
今後中国では生命保険はこれから伸びていく商品ですので、
中国人寿保険は投資できる企業ですが、問題は株価です。
どの企業にもいえますが、
収益が予想より低い伸びにとどまりそうなとき、
株式市場の株価全体が何らかの要因で急落するようなときは
全部の銘柄の株価が下げていきます。
そのようなときには同社株も値下りしていきますので
積極的に購入を考えていくことができます。
業績が大きく伸びていますので
ここから株価でも大きく値下りしていく可能性は低いでしょうし、
また今の時点で底値近辺の株価を見ていくには
今後の様子を見ていかないと決められません。
もし、20香港ドルを割っていくようなことがあれば
積極的に購入を検討できますが、
長い間には急落する場面がありますので
そのようなときには購入を検討できます。
投資した優良企業の株を売却するときは、
何らかの事情で現金がほしいとき以外は
売却をする必要はありません。
むしろ安くなった時期、
あるいは投資家にとって有利な情報が流れたときには
買い増しをしていくくらいでちょうどいいのです。
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