第1012回
中国蒙牛乳業の2006年12月本決算
中国で乳製品大手である
中国蒙牛乳業(コード:2319)の2006年本決算では
売上高が前年比で50.1%増、純利益が59.2%増と
順調に伸びていました。
・2006年本決算
売上高 --- 162億2500万元 前年比 50.1%増
純利益 --- 7億2700万元 前年比 59.2%増
EPS --- 0.532元
期末配当 --- 0.1094元
権利落ち日 --- 6月15日
原材料価格の上昇でコストは増えていましたが、
主力の飲用乳では
高カルシウム牛乳の利幅が大きい新製品の売り上げが拡大したこと、
アイスクリーム部門でも新製品を投入したことで
売上げが伸びていました。
2006年10月には紙パック製造大手のスイスSIGホールディングから
乳製品の充填機12台を受注しており、
フフホト工場の新生産ラインに導入し生産能力を拡大していきます。
2006年12月には
フランスの食品大手ダノンと合弁契約を結んでいます。
同社は乳製品事業の研究開発力の向上を図ります。
2007年4月には傘下の内蒙古蒙牛乳業が
蒙牛武漢友芝友乳業を完全子会社化すると発表しました。
華中地区の市場開拓に向け
戦略的に同地区でのシェア拡大を行っていきます。
中国蒙牛乳業は2004年6月に上場した企業ですが、
投資家の評判が高かった企業です。
中、長期的に伸びていける企業でしょう。
問題は株価です。
2006年9月には10香港ドル前後でしたが、
その後株価は上げてきています。
現在25香港ドルの株価には割高感があります。
2007年3月には一時18香港ドル台まで下げましたが、
今後20香港ドルを割っていったなら
底値近辺の株価になるでしょうが。
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