第1011回
上海機電の2006年12月本決算
昇降機(エレベーター・エスカレーター)事業では
国内最大手である上海機電(コード:900925)の2006年本決算では
売上高が前年比で6.7%増、純利益が151.8%増と伸びていました。
・2006年本決算
売上高 --- 72億8600万元 前年比 6.7%増
純利益 --- 4億200万元 前年比 151.8%増
EPS --- 0.471元
期末配当 --- 0.1元
上海機電は2006年7月21日の臨時株主総会で
主にブラウン管を製造している
経営不振の上海永新彩色顕像管の権益を
上海電気(集団)に売却することが承認されました。
上海機電は2006年9月に100%子会社の上海機電実業を吸収合併。
2006年12月には発電機の製造、
メンテナンスを主力事業に行っている上海ABB電機、
電動機や発電機の製造、
メンテナンスが主な事業の上海馬拉松革新電気、
自動車の座席の調節器などの製造が主な事業である友捷汽車電気
の3社の権益を取得しています。
今まで業績の足かせとなっていた
上海永新彩色顕像管権益の24%を売却したための
売却益が計上されたために今期は純利益が大きく伸びています。
また、吸収合併や権益を取得することで
業績でも伸ばせていけるようにやっとなってきました。
昇降機(エレベーター・エスカレーター)事業は
中国でこれから伸びていける業種です。
長期的にはこれから業績を見ながら投資を考えていける企業です。
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