第1010回
上海錦江国際実業投資の2006年12月本決算
車両サービス、ホテルや不動産管理等を手がけている
上海錦江国際実業投資(コード:900914)の2006年本決算では
売上高が前年比で18.7%減、 純利益が7.0%増となっていました。
・2006年本決算
売上高 --- 26億6700万元 前年比 18.7%減
純利益 --- 2億6900万元 前年比 7.0%増
EPS --- 0.487元
期末配当 --- 0.35元
2006年決算予想では2006年12月本決算では
予想通り減収ながら増益となっています。
2005年9月に上海錦海捷亜国際貨運の権益15%を
米運輸大手のYRCW(YRC Worldwide)に譲渡し、
出資比率は50%に低下しました。
このため2006年は物流部門の売り上げが大幅に減少し
減収となっています。
20006年2月にはYRCWと物流会社で
世聯錦江物流有限公司を合弁設立しました。
7月には上海錦海捷亜国際貨運が
YRCWの物流子会社を買収しています。
また、低温物流会社、
自動車学校、自動車修理工場を買収してもいます。
上海錦海捷亜国際貨運は今後買収などを行い
中国での貨物輸送事業を拡大していきます。
2007年には世聯錦江物流有限公司が伸びていくことと、
今後の買収で収益も伸びていくでしょう。
2006年本決算後の4月11日の株価は1.207USドルで
配当利回りは3.75%でした。
現在は株価も上げてきましたが、
配当利回りでは3%を超えています。
上海錦江国際実業は
収益でも大きく伸びている企業ではありませんが、
収益向上とともに
配当利回りでも高くなっていく可能性が大きい企業です。
また、2010年には上海万博が行われますので
同社は恩恵を受ける企業に入ります。
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