第1009回
上海振華港口機械(集団)の2006年12月本決算
港湾クレーンでは世界最大手企業である
上海振華港口機械(集団)(コード:900947)の2006年本決算では
売上高が前年比で38.9%増、純利益は32.7%増と
順調に伸びていました。
・2006年本決算
売上高 --- 168億800万元 前年比 38.9%増
純利益 --- 16億200万元 前年比 32.7%増
EPS --- 0.52元
期末配当 --- 0.15元
2005年12月本決算では売上高が68.27%増、純利益が159.67%増と
大きく伸びていました。
収益では2006年本決算でしたので伸び率では鈍化しています。
ですが、30%以上伸びていますので低い数字ではありません。
2007年の収益に関しては、2006年10月に深セン大サン湾碼頭、
和記黄埔蘭菜幇碼頭、寧波港進出口、MSC Gate Bremerhavenから
受注総額で2億2000万米ドル
コンテナクレーンの受注契約を取っています。
また、2007年2月には韓国の韓進海運集団から
大型コンテナクレーン12台と門形クレーン42台を
総額で2億米ドルで受注しています。
業績では今年も順調に伸びていくでしょう。
上海振華港口機械の株価は1.50USドル前後となっており、
期末配当の0.15元ですので
配当利回りで計算すれば約1.30%になります。
上海振華港口機械は2005年本決算で10割無償を発行していました。
2005年本決算で配当権利落ち日前までに購入していたなら
株数でも2倍に増えていました。
2005年本決算でも株数が増えた分に対しても配当金がつきますので
配当利回りでも1.30%の倍の2.60%になります。
2.60%という配当利回りは高い数字ではありませんが、
同社の株数は2倍になっていますので、
1年前に購入しておいたほうがお買い得であったことがわかります。
また、株価でも2006年3月近辺は1.50USドル前後でしたので
今の株価水準と同じでした。
今の時点で株式配当(無償株)分の半分を売却したとしても
投資した元手は回収できます。
1年程度の投資でも2倍にしていくことができました。
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