第1004回
大唐国際発電の2006年12月本決算
中国の独立系大手発電会社である
大唐国際発電(コード:0991)の2006年本決算では
売上高が前年比で38.0%増、純利益が18.2%増となっていました。
・2006年12月本決算
売上高 --- 248億3500万元 前年比 38.0%増
純利益 --- 27億7800万元 前年比 18.2%増
EPS --- 0.54元
期末配当 --- 0.234元
株式配当 --- 10株につき10株
期末配当として一株に対して0.234元出すほかに
株式配当として10株につき10株(10割無償)を出します。
大唐国際発電は中国北部を中心に発電事業を展開しているために
原材料の石炭価格交渉でも長期契約を結んでいました。
また、地域的に石炭を発掘できる地域に近かったために
輸送費の削減が功を奏しています。
他の電力企業が2004年、2005年の時に増収減益となっていた中、
増収増益を達成していた電力会社です。
大唐国際発電は3月に
錦州東港電力の株式55%を18億2000万元で買収すると発表しました。
錦州東港電力は200メガワット級の発電ユニット6基を保有しており
2006年12月本決算は純利益が1億9500万元、
総資産では16億7900万元となっています。
持ち株比率は大唐国際発電が55%、
遼寧省電力有限公司が45%となり、
買収資金は12億8700万元は手持ち資金で支払って
残りは債務と相殺します。
大唐国際発電は前に北京大唐発電といっていたころの2000年以降
私自身周りの投資家に投資を勧めていた企業です。
当時は私自身も同社株には個人的に投資をしていますが、
これから電力企業の収益は伸びていくしかない時代だと
数字の上でも確認できた業種でした。
2000年のころは株価でも2〜3香港ドルで推移していた時代です。
現在の株価は8香港ドルを大きく上回ってきています。
2000年以降の株価で2〜3香港ドルで
同社の株を購入していたなら
株価でも3〜4倍上げていた計算になります。
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