第996回
中海油田服務の2006年12月本決算
油田、天然ガス田の探査と開発、輸送、
地質探査などを手がけている中海油田服務(コード:2883)の
2006年本決算では
売上高が前年比で32.9%増、純利益が37.4%増と
順調に伸びています。
・2006年12月本決算
売上高 --- 63億6500万元 前年比 32.9%増
純利益 --- 11億2800万元 前年比 37.4%増
EPS --- 0.2823元
期末配当 --- 0.06元
権利落ち日 --- 5月3日
油田、ガス田掘削部門は
旺盛な需要と積極的な海外事業の拡大を受けて
業績でも伸びています。
中海油田服務は長期成長していくために
2006年の設備投資は27億元となっていましたが、
2007年は32億元を投資します。
中海油田服務は
東南アジア市場でのプレゼンス拡大を行っていくとともに
メキシコ、アフリカ、中東、ロシアなどの市場への進出を
拡大していく予定です。
中海油田服務には2004年12月に
「北京企業視察ツアー」で本社に訪れています。
中国株で財産を作ろうの記事でも
「第420回」で同社に対して書いています。
――――――――――――――――<第420回の記事より一部抜粋>
・主な業務
(1) 採油の為の試掘サービス
(2) 坑井を含む油田サービス
(3) 海洋支援と運送サービス
(4) オフショア地震データー収集/海洋地盤調査やデーター処理
と言った地球物理観測サービス4つの事業が主な収益源です。
同社は2001年からの成長率では年平均で17.8%です。
同業者で同社のような海外企業のPERで見たときには
30倍が標準となっています。
ですが、同社は20倍台とその中では株価に割安感があります。
また、同社は
機関投資家の持ち株比率が高いのもひとつの特徴です。
中海油田を訪れてわかったことは、企業としては
安定した伸びが期待できる企業であるということです。
中海油田に投資している投資家は
個人よりも機関投資家が同社株を多量に保有しているのも
安定した業績の伸びの期待からです。
購入を考えられない企業ではありませんが、
購入に対しては安くなった時などを考えて
慎重に検討したほうがいいでしょう。
――――――――――――――――――――――<記事ここまで>
2004年12月時点での評価では
安定した伸びが期待できる企業で
株価推移を見ながら投資を検討できるという見方でした。
中海油田服務は業績でも毎年順調に伸びており、
投資ができる企業です。
2004年12月の時の株価は2.5香港ドルでした。
現在の株価は6香港ドル強ですから2倍強になっています。
では、2004年12月に投資したとして
株価上昇率で大きく伸びたかといえば2倍強ですから
3年以上かかってやっと2倍以上になっています。
3年程度で2倍以上という数字は
高いか低いかといえば普通の数字の伸び率になっていますが
投資利益に対しての考え方は
人それぞれ投資の仕方によって変わってきますので
一概に正しいかどうかわかりませんが、
同社は今後も業績では伸びていくでしょう。
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