第991回
上海物資貿易の2006年12月本決算
上海で各種物資の貿易と流通事業を手がけている総合商社である
上海物資貿易(コード:900927)の2006年本決算では
売上高が前年比で40.1%増ながら
純利益は102.1%増と3桁伸びていました。
上海物資貿易は売上高の272億7700万元に対して純利益は6900万元と
売上高に対しての利益率が低い数字です。
(100円の売上げがあったなら利益は2.53円程度)
売上高に対して利益率が高くなったなら
投資できる企業に変身して行くでしょう。
売上げに対しての利益が2.53%程度でしたら
いまの時点ではなかなか投資ができない企業です。
ですが、純利益の伸び率では2004年から高くなってきています。
上海物資貿易の純利益伸び率から
- 2004年:40.5%増
- 2005年:844.0%増
- 2006年:102.0%増
2006年12月本決算を発表した3月19日の時点で
0.885USドルの株価に対してPERは24.89倍でした。
中国B株式企業の株価はA/B株統合期待で
株価が大きく上昇してきています。
純利益は大きく伸びているものの、
B株企業の株価は現在高くなってきていますので
今の株価では高いPERになっています。
PERでも15倍前後か、それ以下にならないと
投資できる数字にはならないでしょう。
純利益でも3桁の数字で伸びていくという
数字だけを見て投資できる企業かどうかを見ていくよりは
一株利益に対してPERが何倍なのか、
売上高に対して利益率はどれくらいの数字なのか、
見て投資できる企業かどうか判断していく必要があります。
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