第987回
中国アルミの2006年12月本決算
中国で一次アルミ製造で最大手の企業であり、
アルミナ(アルミニウムの中間原料)生産では国内市場をほぼ独占し、
米アルミニウム大手アルコアと資本提携を結んでいる
中国アルミ(コード:2600)の2006年12月本決算で
2006年にアルミニウム地金は
貴州省などの生産ラインが稼働を開始したことで
販売量が101.4%増の182万トンへと大きく伸びたことと、
生産効率を改善させたため売上高が前年比で63.6%増、
純利益が67.2%増と伸びていました。
・2006年12月本決算
売上高 --- 618億9600万元 前年比 63.6%増
純利益 --- 117億4500万元 前年比 67.2%増
EPS --- 1.03元
配当 --- 未定(後日発表)
2006年前半は世界的なアルミ価格の上昇で
アルミナ販売価格を1トンあたり5650元にまで引き上げました。
ですが、2006年後半に入り
生産能力の供給過剰が原因だとして
2006年8〜11月の3カ月の間に計4回の値下げを実施し、
1トン当たりの出荷価格が2400元となっていました。
引き下げる前、8月の1トン当たりの5650元に対して
約58%近く下げました。
その後、2007年に入り2月1日付で
アルミナ出荷価格を2400元から50%引き上げて
3600元にすると発表しました。
一度の上げ幅としては過去最高規模です。
値上げした理由は輸入品との価格差が大きく、
また国内の多くの競合メーカーが
スポット価格を昨年末の1トン当たり2400元から
3300〜3900元に引き上げているために
値上げを決定したと発表しています。
2006年にアルミニウム地金は
貴州省などの生産ラインが稼働を開始したことで
販売量が101.4%増の182万トンへと大きく伸びたことと、
生産効率を改善させたため60%以上の増収増益となっています。
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