第986回
紫金鉱業の2006年12月本決算
中国で各種鉱物資源の探査、採掘、精製、販売を手がけている
金鉱企業である紫金鉱業(コード:2899)の2006年12月本決算は
売上高が前年比で251.71%増、純利益が142.24%増と
大きく伸びていました。
また、0.09元の配当のほか、
10株につき2.5株の株式分割(無償株)をだしますので
現在購入すれば25%分の株を貰うことができます。
・2006年12月本決算
売上高 --- 106億7881万元 前年比 251.71%増
純利益 --- 17億451万4000元 前年比 142.24%増
EPS --- 0.16元
配当 --- 0.09元
株式分割 --- 10株につき2.5株
紫金鉱業は
紫金山鉱山などの新規プロジェクトが操業を開始したこと、
2006年の金塊、金精鉱の生産量は2.4倍の
49.3トンまで拡大したこと、
金相場でも価格が高止まりしていたことで収益は大きく伸びました。
金塊の販売価格は前年度を31.8%上回り
1グラム当たりで157.19元となっていました。
銅の販売価格も前年比で89.9%高となっていましたが、
利幅が小さな金精鉱の販売量が増えており
全体の粗利益率は48.5%から37.1%に低下しています。
紫金鉱業は0.09元の配当のほか、
10株につき2.5株の株式分割(無償株)をだしますので
現在購入すれば25%分の株を貰うことができます。
権利落ち日は未定となっており、
発表されたなら権利落ち日がわかりますので、
権利落ち前の日までに購入しておけば25%分の株数が増えます。
紫金鉱業は2005年12月本決算では
10割の株式配当を出していました。
ですので株数では2倍になっています。
2006年で25%の株式配当を受け取れば
株数では2.5倍まで膨らんでいくことになります。
紫金鉱業は今後、金、銅など金属相場が堅調、上昇していけば
同社の収益も伸びていきますので株価も値上がりしていくでしょう。
紫金鉱業の2007年の生産目標として
2006年の販売量の2倍以上の金塊、
金精鉱を約55トン、銅を5万5000トンに引き上げていく予定です。
金価格が上昇していけば同社も利益が増えていき
株価も上がっていくでしょう。
ですが、金価格が下げていくようになったなら
売り上げ高に対して利益率が下がっていきますので
株価も下げていく可能性が大きいでしょう。
収益の伸びでも商品価格が同社の収益を左右していきます。
収益を左右するのは輸出企業であれば
元が元高になっていくか
そうでないかによって大きく違ってきます。
不動産でしたら中国政府のマクロコントロール政策や
中国の金利動向で左右されます。
紫金鉱業は金相場、銅価格の動向によって
業績が大きく違ってきます。
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