第971回
コフコ・インターナショナルが特別配当を実施
中国政府系食品大手の傘下企業である
コフコ・インターナショナル(中国糧油国際、コード:0506)は
15日に全額出資子会社のバイオ燃料子会社である
中国糧油控股有限公司(チャイナ・アグリ・インダストリーズ)の
株式を同社の保有株の株主に対して、
1株につき中国糧油控股有限公司の株式1株を交付しました。
割り当株数は
コフコ・インターナショナルの既存株主が保有する一株に対して
中国糧油控股の株式を一株割り当てます。
権利落ち日は2007年2月15日で、
2月16日に株主名簿に記載されている既存株主が
受け取る権利があります。
今回はスピンオフ上場を実施する
複数の前提条件がクリアできなかった場合には
特別配当は見送られるという条件がついていました。
2月13日には2月14日までに
同社株を保有している株主に対して特別配当として
全額出資子会社の中国糧油控股の株を
1対1で交付すると正式発表しました。
コフコの株価は2月9日には8.6香港ドルでしたが、
そこから急伸してきています。
2月14日の高値は10.02香港ドルまで上げていました。
14日の終値でも9.79香港ドルとなり
今までの最高値をつけました。
15日にはコフコが中国糧油控股の株を
1対1で株式を交付しましたので
株価は権利落ち分下げていました。
コフコの株価は15日権利落ちした日の終値は6.180香港ドルで、
16日には前日比に対して6.96%上げて
6.610香港ドルで引けていました。
最近では交大昆機科技(コード:0300)が
無償増資としてH株株主に対し、
10株当たり1.5606株を割り当てました。
権利付き最終日は2月14日で権利落ち日は2月15日でした。
交大昆機科技は2006年本決算で
純利益が前年比で100%以上の増益となる見通しを発表しています。
交大昆機科技に対しては長期的に伸びていけるかどうか
見ていかなければいけません。
ですが、コフコ自体の成長率は高くありませんが、
安定成長する可能性が大きい企業ですので、
今回株式配当を得た投資家は利益を膨らませていけるでしょう。
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