中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第958回
釣り合い

株価が上げていくということは、
一株利益で計算したなら
株価に対して低い数字になっていくということです。
また、配当利回りでも減っていきます。

一株利益が10円の企業の株価が100円なら
PER(株価収益率)は10倍です。
配当金を5円出したなら
株価に対しての配当利回りは5%になります。

一株利益が10円の企業の株価が値上がりし、
200円になったならPER(株価収益率)は20倍になります。
配当金が5円でしたら
株価に対しての配当利回りは2.5%になります。

もし、100円の時に購入して200円になったときに売却したなら
100円が利益になります。
ですが、配当利回りを考えたなら
5%が2.5%まで下がっていきます。

今回のA/B株統合改革では
A株とB株の価格差だけでB株の株価が上昇しただけですから、
A/B株統合改革がなかったなら
またもとの適正株価まで下げていく可能性が大きいでしょう。

では、今回A/B株統合改革がなかったとして、
B株を購入していた投資家はガッカリする必要があるでしょうか。
ただ、B株の株価が上げていく時期が先に延びただけです。

A/B株統合改革が行われるような条件がきたなら
そのときは再度B株企業の株価が値上がりしていくでしょう。

本来は企業の収益が増えていき、
株価も収益に対して釣り合いが取れるように値上がりしていくのが
理想的な成長の仕方です。

今後B株の株価が下げたとしても
企業の収益が伸びていけば株価も上がり、
場合によったら株式配当(無償株)がついて
株数でも増えていくかもしれません。

ただ、A/B株統合改革で
株価が急騰していく時期が先に伸びただけです。
機が熟したならいずれはA/B株統合改革が行われ、
B株の株価も再度上昇していくでしょう。
それまでに
再度安く購入できるチャンスがでてきたと思えばいいでしょう。

投資家にとってメリットであれこそすれ、
デメリットはほとんどないといっていいでしょう。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年2月6日(火)

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