第957回
B株の上昇
A/B株統合改革のうわさからB株指数が上げてきました。
最初の数日間はB株の株価は大きく上げましたが、
その後は一進一退を続けながら上げてきました。
今後B株はしばらく一進一退で株価は推移するでしょう。
では、B株の株価が上げていったとして
いったいどれくらいの利益が投資家にあるのでしょうか。
いままでB株企業の株を購入している投資家でしたら
A/B株統合改革のうわさが出て株価が急騰しましたので
持ち株に対して売却したらいくらくらいになるか、
投資金額に対していくら利益が出たということで
利益だけを考えたなら
やはりB株に投資しておいて良かったと思うでしょう。
一方、いままでB株企業に投資していなかった投資家にとっては
上げてしまった株価から投資をしていかなくてはいけません。
これからますます株価が上げていったなら
現在の株価よりは絶対に安く購入できなくなります。
では今後もB株の株価は上げていくかといえば、
どうもそうはなりそうにありません。
中国の通貨の元の兌換時期に関しても
まだ人民元の完全な自由交換が実現していません。
また、中国証券監督管理委員会(CSRC)の広報関係者は
春節(旧正月)明けにもB株市場改革が行われるとの報道を
否定しています。
B株の株価も一進一退を繰り返す可能性が大きいでしょうが、
もし、A/B株統合改革が
2月末の春節(旧正月)明けにでなかったなら
当然株価に割高感がでてきたために
今度は下げていく可能性が強くなってきます。
では、A/B株統合改革が先送りされた後、
B株の株価が下げていったとしたなら
投資家のメリットはあるのでしょうか、
それともデメリットになっていくのでしょうか。
|