第952回
不動産企業
不動産デベロッパー大手である万科企業(コード:200002)は
2006年12月25日には
筆頭株主の華潤股フン有限公司など10社を割当先として
第三者割当増資を実施したと発表しました。
発行価額は10.50元に決まり、約41億9670万元を調達します。
ロックアップ期間は筆頭株主の華潤股フンが3年で
その他の投資機関は1年となっています。
調達した資金は
北京市、上海市、浙江省杭州市、福建省アモイ市、
湖北省武漢市、四川省成都市、広東省仏山市
などの住宅開発に投入します。
主力が高級住宅物件販売の上海置業(コード:1207)は
12月21日に創富資源有限公司と合弁で
新会社を設立すると発表しています。
また、12月22日には
傘下の上海琴海置業の未保有株式30%を取得し、
完全子会社化する案が臨時株主総会で可決されました。
これで上海市黄浦区の住宅・商業プロジェクトへの出資率は
100%となります。
上海置業は11月にも上海金羅店開発の
海外市場への分離上場を検討していることを発表しています。
広東省広州市を基盤とした不動産大手デベロッパー企業の
広州富力地産(コード:2777)には
「小泉鉄造と行く広州、マカオ中国企業視察ツアー」で
2006年6月8日に広州富力地産の本社に伺い
ミーティングを行っています。
広州富力地産は2006年に現在の事業範囲を5都市から8都市へ
3年内に拡大させていくと発表しました。
広州富力地産は9月に1対4の株式分割を実施しています。
株数でも4倍に増えましたが、株価も四分の一まで下げています。
ですが、その後株価は上げてきています。
上記の不動産銘柄は1年前に株を購入していたなら
株価は2倍以上になっていた企業です。
このほかにも2倍以上株価を上げている企業が多いのが
不動産企業でした。
では、今後も不動産企業の株価は上げていくのでしょうか。
株式市場の株価指数は現在新高値を更新しており
株価では上げてきています。
ここからは調整が入る可能性があります。
株価でも株価指数でも一直線に上げていくということはなく、
上げていくにしても
上げたり下げたりしながらジグザグに伸びていき、
長期で上げていくようになります。
何割かの値上がり益を狙って短期投資をしていたなら
少しの値上がり益を取ることはできるかもしれませんが、
長期投資でしたら利益を大きく膨らませていけるセクターです。
|