第949回
紫金鉱業集団
中国で大手金鉱会社の紫金鉱業集団(コード:2899)の
2005年12月本決算では
売上高が前年比で101.4%増、純利益が68.5%増となり、
期末配当のほか10割無償増資を行っています。
紫金鉱業集団は金相場の上昇によって
収益の伸びとともに業績も伸びてきました。
2005年5月の金価格は1トロイオンスが400USドル以下でした。
一方、紫金鉱業集団の2005年5月の株価は1香港ドル前後でした。
2005年以降、
石油先物で利益を確保した一部の資金が
世界の株式市場や金相場にも流入してきたために
値上がりしてきました。
金価格が上昇すれば利益が膨らみますから、
紫金鉱業集団の株価も上昇してきました。
2005年11月には1トロイオンス480USドルに、
紫金鉱業集団の株価は2香港ドルまで上昇しています。
2006年4月には紫金鉱業集団の株価は
6香港ドルを超えてきています。
4月後半にも2005年12月本決算に引き続き
10割無償増資を実施しました。
実施後も同社株は大きく下がってはいません。
2006年5月には1トロイオンス680USドルを超えました。
紫金鉱業集団の株価も4香港ドル台まで上げていますが
そう大きく株価は下げていませんでした。
その後金価格は一進一退を繰り返したことで
紫金鉱業集団の株価も3〜4香港ドル台で推移していました。
2006年12月には1トロイオンス620USドルを割り込みました。
紫金鉱業集団の株価も
2007年1月に入り5.60香港ドルから値下りし
5香港ドルを割っています。
金価格と株価の関係でも収益に大きく影響しますので、
株価の変動でも左右していきます。
紫金鉱業集団自体は四川省の採鉱子会社の権益を買い増しする、
また、ペルーの銅鉱山への入札許可を国家発展改革委員会に提出、
南アフリカでの採鉱プロジェクトに参加、
子会社の新疆紫金鉱業を買収し完全子会社化するなどして
積極的に企業買収、プロジェクトに参加して
収益を伸ばしていきます。
金相場の金価格の変動とともに
企業買収、プロジェクトに参加することによって、
どこまで収益を伸ばしていけるか見て
投資を検討する必要があります。
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