中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第947回
A/B株統合に関して

1月11日に中国本土B株市場の株価が急騰しましたが
急騰したのは来月の2月末の春節(旧正月)明けにも
A/B株統合でB株改革が実施されるのではないか
という、うわさが出たためで、
情報でもB株市場に単独で上場している企業から改革を行っていき、
次に、A/B同時上場企業に対して改革を行い、
A/B重複上場企業に対しては、
B株を投資家から買い戻して消却するか
B株をA株に転換するなどの案が浮上しているという
詳しい内容となっていました。

中国証券監督管理委員会(CSRC)の広報関係者が
春節(旧正月)明けにもB株市場改革が行われるとの報道に対して
全面的に否定をしました。
11日の前場の指数は上海B株指数は9.80%高と上げていましたが、
引けでは7.19%高と前場の指数より低くなって終わっていました。
ですが、その後もB株市場の株価は値上がりしてきました。

B株市場ではB株に投資していくことで、
持たないリスクより持ったほうが有利になっていくという
投資家心理で株価が上昇しています。
中国証券監督管理委員会(CSRC)は
春節以降に事情説明をする予定となっており
しばらくはB株の株価は値上がりしていく可能性が大きいでしょう。

2006年の1月にも
A/B株統合でB株改革が実施されるとの報道がでて、
株価指数でもその後1〜2ヶ月間上げてきましたが、
上昇はそこまでで詳しい内容の話が出てこないままに
その後は下げていきました。

今回の改革案でも人民元の完全な自由交換が実現していないうちに
B株市場の改革を行うにはまだ早いという意見もでており、
A/B株統合はまだ先になっていく可能性が大きいでしょう。
中国証券監督管理委員会(CSRC)は
春節以降に事情説明をする予定のようです。
その近辺まではB株の株価は値上がりしていく可能性があります。

また、今後株価がしばらく急伸していくようですと
利食い売りなどで
一時期大きく株価が下げていく可能性がありますので
注意が必要です。

A/B株統合に関しては前からわかっていた内容で
今回話が蒸し返されたことでB株企業の株価が急伸しました。

これは現在中国本土B株市場の話です。

では、今後の香港市場に関してはどうでしょうか。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年1月22日(月)

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