| 第946回中国本土の株式時価総額から
 2007年1月9日の時点でA株とB株を足した中国本土の時価総額が
 10兆元を突破しました。
 9日の時点では上海証券取引所の時価総額は8兆3270億元、
 深セン証券取引所は1兆9214億元となり
 合計の時価総額は約10兆2500億元になりました。
 中国本土市場の時価総額は20日の間に8兆元、9兆元、10兆元の大台を突破してきました。
 この背景には株式市場の株価が値上がりしたことによって
 株式時価総額が膨らんだこともありますが、
 中国人寿保険(コード:2628)がA株市場に9日上場したことで
 いっきに時価総額が膨らんできました。
 香港市場の2006年11月の時価総額は12兆香港ドルを突破しました。香港市場と中国本土市場の合計での時価総額は約22兆元です。
 1元を15.40円と仮定したら、日本円に直すと338兆8000億円です。
 香港市場の2005年11月の時価総額は8兆香港ドルでした。中国本土市場の2006年12月の時価総額は8兆元でした。
 合計での時価総額は約16兆元です。
 1元を15.40円と仮定し、日本円に直すと246兆4000億円です。
 金額では日本円で92兆4000億円伸びています。伸び率で比べても37.5%も上昇しています。
 日本の2006年12月の時価総額は550兆円程度でした。 246兆4000億円でしたら日本の時価総額の半分程度ですが、338兆8000億円なら
 日本の時価総額の約61%まで増えてきたことになります。
 中国企業の中には大きく業績を伸ばしていく企業もありますが、株式市場の時価総額でも大きく伸びてきているのが
 数字の上でもわかります。
 まだ中国本土のA株市場には海外の投資家は投資することはまだできませんが、
 長期的にはできるようになっていくでしょう。
 その時には香港を含めて、日本の時価総額より大きな市場に投資していくようになるでしょう。
 では、中国本土のA株市場に海外の投資家が投資できるのはいつかといえば、
 まだ時期は定かではありません。
 2010年以降になっていく可能性のほうが大きいでしょう。
 ですが、中国四大銀行のうち三行が上場しましたので、
 条件は少しずつ整いつつあります。
 では今の時点で個人投資家が行えることは、そのような市場に将来投資することができるまえに投資しておき
 利益を大きく膨らませておくことでしょう。
 |