第942回
投資の仕方
株式市場に入ってくる投機資金は
ジョージ・ソロスを筆頭に世界各国のファンド、
石油産出国の投機資金、年金の運用資金など、
このほかにも多くの投機資金が入ってきています。
その中でもこれから
中国の銀行や生命保険会社が運用する資金が伸びていきますので
中国市場ではもっと大きな投機資金が運用され
株式市場でも下支えとなっていく資金が
豊富に増えていくことになります。
では、個人投資家である海外の投資家は
そのような市場でファンドに対抗して
投資で利益を上げていくことができるでしょうか。
投資機関の投資資金はいろいろな種類に分かれてますが、
ファンドの資金でも多いのが
一般の投資家から集めた運用資金を株式に投資していき、
利益をあげていくというもので
投資から得られた利益を投資家に配分します。
最近では利益に対して毎月配当を出すという商品もありますが、
四半期ごと、1年ごとに配当を出すという商品も多くあります。
このようなファンドは少ない投資期間で一定の利益をあげ、
投資家に還元していかないといけませんので、
長期で投資をしていくというよりは
数ヶ月の間に利益を確保していかなければいけません。
それに対して、個人投資家は
短期でも長期でも売買していく投資の仕方ができますので
有利な立場です。
立場によって投資方法が違ってきますので、
その方法の中でベストだと思った投資の仕方を
選んでいけばいいでしょう。
ですが、香港市場、中国本土市場で売買される銘柄の
流れを見ていきますと、
ちょっと昔と違った投資の仕方が見受けられます。
1日や数日の間に大量の買いが入り
株価でも数%か十数%上げた後、
売買される株数が激減し
株価でも軟調になっていくということが見受けられます。
インターネットの普及によりディトレードのような投資の仕方で、
大きく株価が上げていくのを待っているのではなくて
細かく売買し、少ない金額の利益を出していこうというような
投資の仕方が目につきます。
また、大口の投資家のように
ある程度、投資資金があれば
このような投資の仕方もできるでしょう。
中国ガスの時のように売買株数でも
1億株程度動かせる投資資金があれば可能です。
昔の仕手戦のような投資の仕方は
今ではなかなかできることではないでしょう。
投資の仕方でも時代によって変わってきます。
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