第940回
中国ガスの2006年9月中間決算から
中国国内で天然ガスの販売を行っている
中国ガス(コード:0384)の9月中間決算では
売上高が前年同期比で81.0%増、
純利益が106.9%増と伸びていました。
2005年9月中間期でのEPSは0.0179香港ドルでしたが、
こちらも0.0308香港ドルと大きく伸びています。
売上高 --- 4億7500万香港ドル 前年同期比 81.0%増
純利益 --- 9000万香港ドル 前年同期比 106.9%増
EPS --- 0.0308香港ドル
中国ガスは2006年9月に
全額出資子会社の中燃投資が
山東省で徳州市燃気と天然ガス合弁会社を設立しており、
徳州市で天然ガスパイプラインの独占経営権を取得しました。
12月には重慶で同市開県の人民政府と
液化天然ガス(LNG)事業を開始することで合意しました。
12月8日には中国ガスの全額出資子会社である中燃投資が
ガス製品の輸出入と国内販売の事業免許を
商務部から取得しています。
天然ガスの輸出入事業免許の取得は
国内エネルギー企業としては5社目で、
都市ガス事業の拡大が期待できます。
中国ガスの株価は
12月始めには一時1.350香港ドルまで下げていました。
中国ガスの2006年最後の取引である
12月29日の株価は1.550香港ドルでした。
ですが、明けて今年香港市場で取引が始まった
2007年1月2日の中国ガスの株価は1.760香港ドルまで値上がりし、
値上がり率では13.55%でした。
売買株数でも10005万4000株と
1億株以上の売買株数を記録しました。
では、その後の株価はどうかといえば、
若干値下りし、売買株数でも2000万株前後となっています。
中国ガスの1日の売買株数では2000万株程度ですので、
1月2日には通常の5倍程度の株数が売買され
株価でも上げていました。
ではなぜ株価が上げたかといえば
特に収益に対して大きなニュースが出たわけではありません。
投資ファンド等の買いが入り株価が上げていっただけです。
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