中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第928回
上海錦江国際酒店集団

大手ホテル管理、運営会社である
上海錦江国際酒店(コード:2006)が
香港メインボードに上場しました。
傘下企業には上海錦江国際実業投資(コード:900914)、
上海錦江国際旅游(コード:900929)などが上場しています。

上海錦江国際酒店集団の新規株式公開(IPO)では
公開価格が2.20香港ドルで
一般投資家向けの公募倍率では約382倍となり
人気が高かった企業です。
12月15日の公開価格の2.20香港ドルに対して
終値は73.18%値上がりし3.810香港ドルで引けていました。

上海のクラシカルなホテルの
和平飯店や錦江酒店などの老舗ホテル、
新錦江大酒店など高級ホテル、
上海国際飯店や上海新城飯店の100%の株式を保有しており、
エコノミーホテルでは
錦江之星のフランチャイズ経営を全国規模で展開しています。

上海錦江国際酒店は上海市政府のバックアップを背景に
今後4〜5つ星の高級ホテルを増やし、
エコノミーホテルの錦江之星ネットワークを拡張していきます。

2006年10月末時点で管理、運営するホテル数は263軒で、
客室数は5万1588室となっており
客室数では世界第22位となっています。
同社の利益の損益分岐点は60%ですが、
2003〜2005年の2つ星以上のホテルは70%、
錦江之星は約80%の稼働率となっています。

2006年の中間決算では増収を確保した半面、
事業拡大に伴う売上原価の増大で
粗利益率が悪化し41%から38%に低下しました。
また、支払利息の増加で財務コストが3倍に膨らんでいます。

上海錦江国際酒店は高い成長率で伸びていくというよりは、
安定して伸びていく企業の中に入ります。
2010年には上海万博が行われますので、同社も恩恵を受けます。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年12月26日(火)

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