第924回
失敗をチャンスに変える
「失敗をチャンスに変える」ような投資の仕方では
2003年後半から2004年前半にかけて
中国株の指数が上がったということで
日本の投資家がこぞって投資をしてきましたが、
その時点が高値でそこから1年間程度は
株価指数でも下げていきました。
失敗をチャンスに変える投資の仕方でしたら、
2004年前後の高値の時に購入していたとしても
1年程度株価指数でも下げてきた時点で再度投資ができれば
利益につなげられる投資ができたはずです。
企業で見れば一つのプロジェクトで失敗したとしても、
そのマイナスだけを引き継いだなら何の解決にもなりません。
むしろ、そこからいかに挽回していけるかが大事になっていきます。
就職した企業でもそのようなことはしょっちゅうとはいいませんが
起こることです。
そんなときこそ手腕が発揮できるかどうかが鍵です。
たんに会社のほかの人に責任を擦り付けるのではなくて、
自分だったらどう解決していくか、担当者だったらなおさらです。
大変でしょうがそこから学んでいけることが多いはずです。
給料を貰っていながら
そのような実地の訓練を積ませていただいていると思えば
仕事にも身が入っていくでしょう。
株式投資でもこのような体験から
投資に役に立つときがくるでしょう。
日本の企業は
大きく業績が伸ばしていくほどの余力がなくなってきており、
勤めている企業に対して利益を伸ばせない社員は
企業の重みになっています。
伸びていける企業でも社員が業績を上げていかなかったなら
次の年に増益になっていくどころか
逆に減益になっていく事にもなります。
日本ではフリーターを導入することによって
利益をあげていかないと
ほかの企業に対して勝ち抜いていけない循環に入っている企業が
多くなっています。
無駄なところは削っていきながらも、
伸びていける分野に投資していくことで
次の年には利益を回復させていくことができる企業でないと
生き残っていけません。
年々厳しくなっているのが日本の企業です。
中国では伸びていけない企業と大きく伸びていける企業があります。
ですが、日本に比べれば
これから大きく伸びていける企業が多いのが
中国市場の上場企業です。
また働けば働くだけ自分の所得が伸びていける国が中国です。
伸びていける国とそうではない国への投資の仕方でも
「中国企業への投資で利益を出したうえで兜の緒を締める」、
「失敗をチャンスに変える」
事ができるかどうかということを考えて
投資する企業を選んでいくのも必要です。
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