第916回
若い時期
最近懇意にしていただいた方が亡くなりました。
年齢は70代後半ですが、
青春時代は日本でも企業が大きく成長していった時で、
企業戦士という言葉があったように、
営業関連に従事していたために
夜討ち朝駆けで寝る間も惜しんで仕事をしていっても
営業成績が大きく伸びていった時代でした。
今の日本は低成長でも
安定して伸びていくことが目標となっています。
一方中国は
経済がこれから大きく伸びていく過程にあるのですから
高度成長をしている国です。
中国のGDP伸び率を見てもわかるように
年間10%前後で伸びています。
もし中国政府が経済をコントロールしていかなかったなら
15%〜30%と伸びてインフレになっていってしまいます。
日本の政府が一生懸命に経済を活性化させて
GDPを上げていこうとしても
せいぜい1〜2%でしょう。
日本と中国では立場が逆になっていることがわかります。
中国でのインフラ関連の業種を取り上げてみても
成長するのに差はありますが、
ほとんどの業種が伸びていきます。
電力、ガス、プラント、道路、港湾、空港など
これから中国が成長していくためには
まだ成長していける業種です。
一方うわさでは電力など、
今後数年で省によっては足りてくる可能性があり、
もう成長できない業種ではないかという見方があります。
現時点で必要な電力量から
計算すれば間に合う省も出てくる計算になるかもしれません。
では実際はどうかといえば
工場も増えていくでしょうし、一般家庭でも
電力消費量が増えていきます。
中国国内の2006年度上半期の総発電量は
前年同期比で12%増の
1兆3000万キロワット時(kWh)まで伸びています。
2006年度の総発電量は通年で
12〜14%伸びていく予想となっています。
中国では電力は2020年程度までは緩やかながら伸びていくでしょう。
その後どうなっていくかは2020年近くになってから
中国経済と照らし合わせて考えていけばいいでしょう。
中国ではインフラ関連業種といっても始まって
まだ日が浅いですから若い業種です。
これから成長していく業種がほとんどだと見てもいいでしょう。
人間でいえばこれから成長していく時期に当たります。
最近懇意にしていただいた方が亡くなったのが70代後半でしたが、
中国の成長でいえばまだ10代の時期に当たるでしょう。
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