第915回
ジョンソン・エレクトリックの2006年9月中間決算より
小型モーターの製造と販売では世界最大手で
自動車、電動工具、家庭用品などに使用される用途の
各種小型モーターを生産している
ジョンソン・エレクトリックの
9月中間決算では売上高が前年同期比で68%増、
純利益が22.5%増と伸びていました。
純利益が売上高に対して純利益が伸びていないのは
リストラ費用、財務コストの増大等を受けていました。
また、2006年3月本決算では
売上高が33.4%増に対して純利益が33.4%減となっていましたが、
電子部品メーカー2社を買収した際に
のれん代償却代がかかり減益となっていました。
9月中間決算では
主要原材料である銅の価格は高止まりしていますが、
鋼材価格の下落と製品価格が値上がりしたことで
粗利益率は改善し25.3%から26.4%に上昇しました。
今期売上高が伸びたのは
電子部品メーカー2社を買収した買収効果が
収益に還元してきたためです。
2社を除外した増収率では6.5%にとどまっていました。
ジョンソン・エレクトリックは長期的に伸びていく企業でしょうが、
需要の低迷
および原材料価格の高止まりなどの懸念材料があるために
収益が拡大していくかは今後を見ていく段階です。
最近の株価では8月15日に5.120香港ドルをつけています。
また、PERでも今日の株価に対して29.15倍となっており
投資に対しては慎重に見ていく必要があります。
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