第913回
チャイナ・レアアースへの投資(前編)
チャイナ・レアアースに対しては、
9月28日の第865回の
「2006年6月中間決算から」でも書いていますが、
稀土製品では
稀土酸化物製品の耐火材料製品の製造と販売を行っており、
製品ではコンピュータ、磁気メモリーや携帯電話用電池などの
ハイテク製品に使用されるレアアース製品や
高温セラミックなどの耐火製品の生産販売を行っています。
レアアース(希土類)はコンピュータ、
情報通信機器等に用いられる電子材料や
自動車の排気ガス浄化用触媒等の素材となっており
希土類の埋蔵量が一番多い国は中国です。
中国は全世界の埋蔵量の80%を保有しています。
残りの20%はブラジル、インド、オーストラリアなどに
分散しています。
ですが、中国以外では地中深くに鉱物があるために
採掘していくには多くのコストがかかりますが
中国は地表近くに鉱物が存在するために低コストで、
しかも良質のものが採掘できます。
また、高品質のものになればなるだけ付加価値があります。
2006年6月中間決算では売上高が前年同期比で25.4%増ながら
純利益が68.8%増となっていました。
ではチャイナ・レアアースに対しての
今後の業績に対しての不安はないのかといえば
精製、精錬に事業が特化する半面で
川上の鉱山を保有していないことが懸念材料になってきていますが。
過去の中国の主席の発言で故・ケ小平国家主席氏が
経済の発展はいまだに未熟であるが、
中国にはレアアース(稀土)がある、
といったほど貴重品なものです。
<後編へつづく>
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