第908回
中国株が上昇していくには
香港のハンセン指数が高値を更新してきています。
2003年4月のハンセン指数は8332ポイントでしたが、
最近は1万9300ポイントまで上げてきています。
3年半の間に2.31倍上昇しています。
2001年12月末のH株指数は1678ポイントでしたが、
最近は8700ポイント前後まで上げてきています。
5年近くの間に5.2倍上昇しています。
H株指数は2002年以降の期間を見てみれば
指数でも高値を更新しています。
指数でもこの2〜3ヶ月の間に
ほぼ右肩上がりで上げてきていました。
大きく上昇してきた分、高値警戒感から
指数でも揉み合うのではないかという見方が多い中、
大きく下げることなく指数は高値を更新しています。
中国本土B株指数も地味ですが上げてきています。
最近は私自身へも出版社から中国株の取材が入っており、
これから中国株に対しての記事が多くなっていくでしょう。
出版社の方は香港市場の指数も上がっているのに
そのわりに日本の投資家は中国株に関心が薄いのではないか、
この現象はいったいどういうことなのだろうか、
ということが疑問だという話がでてきています。
日本の投資家は世間でも話題にならないと
自分から積極的に購入していかないことが
ひとつの原因のような気もします。
「赤信号、みんなでわたれば怖くない」ではないですが、
日本の一般投資家が中国株を購入するようになれば
それに続いて多くの投資家が投資をしていくようになるでしょう。
取材を受けた本が書店に出るのが、
12月に1社、2007年1月に1社となっています。
2007年初頭に中国株指数でも大きく上昇していったなら
中国株関連の本も多く出版されるようになるでしょう。
また、新聞でも話題になれば、
その時点から日本の一般投資家が
中国株投資を始めていく可能性が大きいでしょう。
指数でも上がっていくとしても
一定の条件が伴なわないと右肩上がりでは伸びていかないでしょう。
上がっていくためには、
中国政府が景気過熱感を警戒して引き締め政策を出してくる。
海外からの投資資金が中国株式市場から逃げ出さない。
SARSや鳥インフルエンザのような事件が起きない、
などの条件が必要です。
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