| 第896回株価指数が上昇したなら
 株価指数では香港のハンセン指数とH株指数は新高値を更新しており、
 中国本土B株指数もこの数ヶ月間上げてきています。
 ですが、高値を更新したり株価指数が上げてきてるといってもまだ最初の段階ですから
 魅力があるようには思えない投資家も多いでしょう。
 特に新聞などの報道で取り上げたとしても、高値を更新していることに対しての内容は
 報道としてもあまり見当たりません。
 これが日本の株式市場のことでしたら
 連日新聞でも大々的に取り上げていくでしょうが。
 株価指数でも香港市場では現在の指数から40〜50%以上上昇していく、
 中国本土B株指数でも50%以上かまたはそれ以上大きく上昇したなら
 日本でも中国株が報道として大きく取り上げられていくでしょう。
 そのときになって日本の一般の投資家は中国株投資をはじめるようになります。
 日本では2004年前後に中国株が話題にのぼり、日本の投資家はこぞって中国企業の株を購入しました。
 ですが、指数はその後下げていき、
 日本の投資家は中国株を売却する人が多くでて、
 そこから人気は復活してきませんでした。
 日本の投資家が購入する時期は株価指数でも大きく値上がりしてきた時点で
 株価でもかなり割り高になってきた水準からです。
 そこから大きく値上がりしていく可能性はないとはいいませんが、指数でも調整時期を迎えていく可能性のほうが大きくなります。
 株式市場に投資する投資家人数がさらにここから大きく増えていけば
 株価でも上がっていくでしょう。
 ですが、投資家参加人数がここでピークアウトしたなら
 株価指数でも下げていきます。
 このような時は企業の株価もかなり高値圏内に入っていますので、
 普通の時の株価価値よりもうかなり高くなっています。
 高くなった分だけ、そこから市場投資への参加者人数が少なくなっていけば
 元の価値の株価にまで戻っていくようになります。
 中には損切りを覚悟で売却する投資家もでてきますので、値下りしていきます。
 下げたならもっと下がるのではないかという売りが膨らみ、
 場合によっては
 企業の市場価値より株価が大きく値下りしていくことにもなります。
 このような株式投資では本来の利益を出していける投資ができていません。
 株は安いときに購入して
 高くなったときに売却して利益を出すことができます。
 株価指数でも大きく上げていったときから購入するということは、上げていくチャンスより下げていく可能性が大きいほうに
 投資をしているということです。
 今の中国の株価指数が今後上げていく可能性が大きいのでしたら、将来上げていったときに投資するのではなくて、
 いまの時点で投資をしていかなければいけません。
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