| 第895回中国本土のB株指数
 中国本土のB株指数は高値を更新しているかといえばそうはいえません。
 上海B株指数の最高値は2001年6月につけた241.614ポイントとなっています。
 また、深センB株指数では
 2001年5月につけた445.826ポイントでした。
 この時期はB株市場で売買ができるのは海外の投資家だけだったものが、
 中国本土の投資家にもB株市場の通貨で取引を認めるという報道で
 中国本土の投資家がB株市場に参入してきたために、
 株価でも大きく値上がりしました。
 企業の業績に関係なく全部の銘柄が買われたのですから
 B株株式市場ではバブル時期となりました。
 当然バブルははじけてその後株価指数でも大きく値下がりしていきました。
 上海B株指数では2005年7月の50.317ポイントまで下がってきています。
 深センB株指数は2005年10月の184.532ポイントまで下げました。
 ですが、その後指数は上げてきており、
 現在の上海B株指数は110ポイント前後となっており、
 7月の50.317ポイントに対して2倍になっています。
 深センB株指数では現在342ポイント前後となっており、
 こちらも2倍近い値上がりとなっています。
 株価指数が上げてきたのはA/B株統合問題でB株企業に人気が集まって、
 上場企業全体に買いが入り上げてきたということも大きいですが、
 2006年1〜9月期決算でも
 業績が伸びている企業には買いが入ってきていましたので、
 A/B株統合問題がなかったとしても
 株価指数は上げてきていたでしょう。
 ただし、B株市場に上場している企業の中には、将来伸びていけない企業や
 業績が回復していかないダメ企業がありますので、
 そのような企業を除いて
 優良企業への投資を心がけていくべきでしょう。
 優良企業とは、この数年間の業績でも伸びてきており、常識で考えて伸びていけるような業種のことです。
 一方、一時的に業績が大きく回復している企業への投資は慎重にしたほうがいいでしょう。
 今期業績が良くてもずうっと続いていくとは限りません。
 電力企業は業績が回復していますが、このひと月の間に10%程度株価が値上がりしてきました。
 優良電力企業では東南発電(コード:900949)や
 広東電力(コード:200539)が上げてきていますが、
 まだ配当利回りでも4〜5%台ですので
 配当狙いを重視している投資でしたら購入が検討できます。
 |