| 第894回株価指数から
 日経平均株価指数は1989年に3万8915円まで上げた後、バブル崩壊後株価指数は値下りしてきました。
 最近では2006年6月に1万4218円まで下げた後反発し、
 現在の日経平均株価指数は1万6600円前後で動いています。
 これに対して香港のハンセン指数とH株指数は現在新高値を更新しています。
 ですが日本にはあまり報道されていません。日本では日本の株式市場の情報は多くでますが、
 海外の株式市場の内容を流すニュースは少ないですから
 なかなか伝わりづらいでしょう。
 日本の経済がプラス成長になってきたことで日経平均株価も値上がりしてきてはいますが、
 今後長期にわたって高い成長が期待できない分、
 日経平均株価でも今後右肩上がりで高くなっていくというよりは
 一進一退を繰り返しながらも
 長期間で見れば少し伸びていく程度でしょう。
 これに対して香港市場の上場企業の2006年1〜9月期決算を見ていきますと
 インフラ関連企業等の業績が伸びてきています。
 不動産も中国政府のマクロコントロール策の影響を受けながらも
 業績は伸びてきています。
 電力企業も今まで原材料の石炭価格上昇で売上げが伸びても利益につながっていませんでしたが、
 石炭価格連動型の電力卸売価格制度が
 導入されたこともありやっと純利益でも回復し、
 伸びていけるようになりました。
 一方で、今後元高が進んでいけば海外に輸出している企業は、売上げが伸びても利益につながらない企業もでてくるでしょう。
 また、業績が伸びない企業もあります。
 伸びていける企業と伸びて行けない企業の割合では、伸びていける企業のほうが多いですから、
 今後は香港の株価指数でも
 上昇していく可能性のほうが大きいでしょう。
 これから香港の株価指数は本格的に上昇していく時期に入っていきます。
 中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)や鳥インフルエンザのような事件が起きない限りは
 見通しは明るくなっています。
 日本の株式市場の日経平均株価指数が一進一退で推移しているのとは対照的です。
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