第893回
上海機電
エレベーター・エスカレーターなど
昇降機事業が主力の上海機電(コード:900925)の
2006年1〜9月期決算では
売上高が前年同期比で3.69%増ながら
純利益が92.1%増と伸びており、
2006年12月本決算では
純利益が前年比で50%以上増加する見通しであると
同社は発表しました。
同社に対しては10月半ばに
上海機電の徐偉・副董事長が
共産党規律違反で調査を受けていることを発表しました。
8月15日には同社の王成明・董事長が
共産党の規律に違反したとして党の取り調べを受けており、
その後王成明氏は董事長職を辞任しました。
新董事長には徐建国氏を新董事長とする人事を発表しています。
徐氏は筆頭株主の上海電気集団(コード:2727)と
その親会社である上海電気(集団)総公司の
董事長を兼務しています。
今回は王成明・董事長個人が対象で
会社の資産は対象になっていないために
業務に支障は出てはいません。
徐偉・副董事長が共産党規律違反で調査を受けていますが、
その実態はなかなか外部には分かりません。
上海機電自体には影響がなさそうです。
上海機電の利益は2004年、2005年と落ち込みましたが、
今年に入り回復してきています。
2006年決算では増収増益になる予想です。
上海機電は売上げの76%が
エレベーター(昇降機)事業となっています。
中国ではビルがこれから多く建設されますので、
エレベーター部門も伸びていきます。
現在の伸び率は決して高くありません。
本来はもっと収益でも大きく伸びていっていい企業です。
今後業績の伸びとともに
株価も上がっていく可能性が出てきた企業です。
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